だれでも
シミュレータ

3Dシミュレーターを活用すると、ユーザーがWeb上で商品をカスタマイズし、完成イメージを確認しながら購入する販売体験を提供できます。

しかし、実際にECサイトで販売まで行う場合には、シミュレーターで作成した商品情報をどのように注文へつなげるかという設計が重要になります。

特に、

  • 色や素材を選択できる商品
  • 複数パーツを組み合わせる商品
  • 購入者ごとに仕様が異なる商品

では、通常の商品登録やバリエーション管理だけでは対応が難しくなる場合があります。

本記事では、Shopifyと3Dシミュレーター「だれでもシミュレータ(DSIM)」を組み合わせた、カスタマイズ商品の販売方法について解説します。

3Dシミュレーターを商品作成UIとして利用する

一般的なECサイトでは、あらかじめ登録された商品をユーザーが選択して購入します。
しかし、カスタマイズ商品の場合、商品を「選ぶ」のではなく「作る」体験が必要になります。

例えば、

  • カラーを変更する
  • 素材を選択する
  • パーツを組み合わせる
  • オプションを追加する
  • 完成イメージを確認する

といった操作です。

3Dシミュレーターでは、ユーザーが作成した内容を商品仕様データとして取得できます。
そのため、Shopify側にすべての商品パターンを登録するのではなく、ユーザーが作成した結果を注文情報として扱うことが可能になります。

DSIMとShopifyの役割分担

Shopifyと3Dシミュレーターを連携する場合、それぞれの役割を分けて考えることが重要です。

DSIM(3Dシミュレーター)の役割

DSIMは、ユーザーが商品をシミュレーションするためのフロントエンドになります。

主な役割:

  • 商品の3D表示
  • カスタマイズ操作
  • 完成イメージ表示
  • 選択した仕様情報の生成
  • 価格計算

つまり、DSIMは「商品を作る場所」です。

Shopifyの役割

Shopifyは、ECサイトとして必要な注文管理を担当します。

主な役割:

  • 注文管理
  • 決済
  • 顧客管理
  • 受注処理
  • EC運用

つまり、Shopifyは「注文を管理する場所」です。

DSIM×Shopify連携のデータフロー

この構成では、通常の商品ページからカートへ入れる流れではなく、DSIM上で完成した商品情報をもとに注文を生成します。
基本的な流れは以下になります。

ユーザー

DSIMで商品をカスタマイズ

仕様・価格情報を生成

Shopifyへ注文情報を送信

Shopifyで注文・決済管理

Step1:DSIMで商品仕様を確定する

ユーザーが3Dシミュレーター上で選択した、

  • カラー
  • 素材
  • パーツ
  • オプション
  • サイズ
  • その他の商品仕様

などをDSIM側で管理します。
この時点で、Shopify側に無数の商品バリエーションを登録しておく必要はありません。
ユーザーが作成した商品情報を、そのまま注文データとして利用します。

Step2:Draft Order APIでShopifyへ注文情報を作成する

DSIMで商品仕様が確定した後、その情報をShopifyのDraft Order APIへ送信します。
Draft Orderを利用することで、通常の商品登録とは異なる柔軟な注文作成が可能になります。

例えば、

  • ベースとなる商品情報
  • カスタマイズ内容
  • 追加オプション
  • シミュレーション結果
  • 価格情報

などを注文情報として登録できます。

Step3:Shopifyで注文管理・決済を行う

Draft Orderが作成されると、Shopifyの管理画面上で注文情報を確認できます。

その後、

  • 決済ページへの案内
  • 顧客への通知
  • 受注処理
  • 商品発送

など、通常のShopify運用フローにつなげることができます。

この仕組みが向いている商品

DSIM×Shopify連携は、特に以下のような商品と相性があります。

家具・インテリア

  • 木材やカラーの選択
  • 張地変更
  • サイズ変更
  • 完成イメージ確認

ランドセル・アパレル

  • 本体カラー変更
  • パーツ選択
  • オプション追加
  • オリジナル商品の作成

住宅設備・建材

  • 素材選択
  • 組み合わせ確認
  • 導入前シミュレーション

法人向けカスタム製品

  • 仕様確認
  • 見積もり作成
  • 個別注文対応

Draft Orderを利用するメリット

Draft Orderを利用することで、次のような構成が実現しやすくなります。

  • シミュレーション結果を注文情報として管理できる
  • 商品バリエーションの管理負荷を軽減できる
  • カスタマイズ内容を注文データとして保持できる
  • 管理者による内容確認や見積もりを挟む運用にも対応しやすい
  • Shopifyの注文・決済・顧客管理をそのまま利用できる

商品ごとに仕様が異なるカスタマイズ販売では、有力な選択肢の一つとなります。

まとめ

3DシミュレーターとShopifyを組み合わせることで、「商品を選ぶEC」から「商品を作るEC」へ販売体験を広げることができます。

DSIMは、商品シミュレーションや仕様生成を担当し、Shopifyは注文・決済・顧客管理を担当することで、それぞれの強みを活かしたシステム構成が可能です。

商品や販売方法によって最適な構成は異なるため、実際には要件に応じた設計が重要になります。

Shopify連携・カスタマイズ開発をご検討中の方へ

本記事でご紹介した構成は、Shopifyと3Dシミュレーターを組み合わせる際の一例です。
実際のシステム設計は、

  • 商品仕様
  • 価格計算方法
  • 製造フロー
  • 承認・見積もりフロー
  • 既存システムとの連携

などによって最適な構成が変わります。

「自社商品でも実現できるだろうか」
「どのようなシステム構成が適しているだろうか」

このような検討段階からご相談いただけます。

商品に合わせた3Dシミュレーターのカスタマイズ開発や、Shopifyとのシステム連携については、AgWORKSのサービスページをご覧ください。

▶ Shopify連携・3Dシミュレーター開発について詳しく見る
https://www.ag-works.com/service/web3d_simulator/

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