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COLUMN

だれでもシミュレータ:コラム記事

商品をWebサイトで紹介するとき、写真は欠かせません。

商品の全体がわかる写真、正面から見た写真、使っているところの写真、細部がわかる写真。商品の魅力が伝わるように、何枚もの写真を用意しているはずです。

それでも、「本当はもっと見てほしい」と思うことはないでしょうか。

デザインの細かな部分、横から見たときのバランス、後ろから見たときの形、素材の質感、光が当たったときの表情。作り手にとっては、どれも商品の魅力です。

特に、デザイン性の高さそのものが商品の価値になっている商品では、この問題が大きくなります。

たとえば家具なら、正面から見た形だけではなく、横から見たときの脚のラインや全体のプロポーション、天板と脚の組み合わせまで含めてデザインです。照明器具なら、点灯している状態だけでなく、消灯時のシルエットや光の広がり方も商品の魅力になります。

水栓や洗面台、キッチンなどの住宅設備でも、単に「機能がある」だけではなく、フォルムや素材、色の組み合わせが、他の商品との違いになることがあります。

そうした商品ほど、「この部分を見てほしい」「この角度から見たときの美しさを知ってほしい」という作り手の思いがたくさんあります。

ところが、Webサイトに掲載できる写真には限りがあります。

写真では「どこを見せるか」を決めなければならない

写真は、その一枚の中に「見てほしいもの」を収める必要があります。

商品全体を見せれば細部が小さくなり、細部を大きく見せれば全体のバランスがわかりにくくなります。斜めから撮れば立体感は伝わりますが、別の角度から見たときの印象までは伝えられません。

もちろん、写真を増やすことで情報量を増やすことはできます。

しかし、写真を10枚、20枚と並べれば、それだけで商品の魅力が伝わるわけではありません。見る側にとっては、用意された写真を順番に見ることになり、「自分が気になるところを見る」ということには限界があります。

商品を作っている側からすれば、

「ここも見てほしい」

「この角度から見ると、もっと良さがわかる」

「この部分のデザインにこだわっている」

「素材の感じも伝えたい」

という思いがあっても、それをすべて写真に収めるのは難しいのです。

3Dなら、お客様自身に「見てもらえる」

3Dにすると、商品を一枚の写真の中に収める必要がなくなります。

お客様が自分で商品を動かして、気になるところを近づいて見たり、少し離れて全体のバランスを見たりできます。

作り手が「この角度を見てください」と写真を用意するのではなく、お客様自身が「ここはどうなっているんだろう」と思ったところを見ることができます。

これは、単純に「いろいろな角度から見られる」というだけの違いではありません。

商品の魅力を、作り手が説明するだけではなく、お客様自身に発見してもらえる。

そこに3Dを使う意味があります。

「見る時間」が「商品を体験する時間」に変わる

写真を見るとき、基本的には用意された画像を見ます。

一方、3Dでは、お客様が自分で操作します。

回してみる。近づいてみる。少し離して全体を見る。色や素材を変えてみる。

そのたびに、「こう見えるんだ」「この組み合わせもいいな」「この部分はこうなっているのか」と、商品との関わりが生まれます。

特にデザイン性の高い商品では、この「自分で見る」ということに意味があります。

作り手が伝えたいデザインを一方的に見せるのではなく、お客様が自分の興味に合わせて商品を眺めることで、写真では見落としていた部分に気づくことがあります。

「正面から見るとこうだけど、横から見るとこんな形なんだ」

「この素材とこの色を組み合わせると、こんな雰囲気になるんだ」

そんな小さな発見が、商品を単なる「情報」から「自分が選ぶもの」へと変えていきます。

「もっと見てほしい」を、お客様自身に見てもらう

商品を作っている人には、その商品について知っているからこそわかる魅力があります。

正面から見たときには気づきにくい形の美しさや、少し角度を変えたときに見えてくる全体のバランス。近づいて初めてわかる細かな仕上げや、素材と色の組み合わせによって生まれる雰囲気。作り手にとっては、どれも「ぜひ見てほしい」と思っている部分です。

ところが、それを一つひとつ写真にして説明しようとすると、Webページはどんどん長くなっていきます。それでも、実際に商品を見たときに感じる魅力を、すべて写真で伝えられるとは限りません。

そこで3Dという方法があります。

3Dなら、作り手があらかじめ「この角度を見てください」と写真を用意しなくても、お客様が自分で商品を動かしながら、気になるところを見ることができます。

作り手が伝えたいと思っていた部分を、お客様が自分で見つけることもできます。

「正面から見るとこうだけど、横から見るとこんな形なんだ」

「この部分までちゃんとデザインされているんだ」

そんな発見があれば、商品の魅力は「説明された情報」ではなく、お客様自身が確かめたものになります。

これは、商品を売る側にとって大きな違いです。

商品の魅力を全部説明して理解してもらうのではなく、商品そのものを見てもらうことで、作り手が伝えたかった価値にお客様自身が触れていく。

3Dは、そのためのWeb上の環境をつくることができます。

ただし、すべての商品を3Dにする必要はありません

3Dは、写真より必ず優れているわけではありません。

正面から見れば商品の魅力が十分伝わるものや、形状を細かく確認する必要がないものなら、写真の方がわかりやすい場合もあります。

一方で、デザインや質感、形そのものが他の商品との違いになっている商品なら、写真だけでその魅力を伝えきることが難しい場合があります。

「この商品の良さは、写真一枚では伝わりにくい」

そう感じる商品なら、3Dを使って、お客様自身に見てもらうことに意味があります。

3Dにするのは、商品を「立体にする」ためではない

3Dシミュレーターというと、「商品を3Dで表示するもの」と考えがちです。

しかし、本当に考えたいのは3Dデータを表示することではありません。

商品を売る側が「もっと見てほしい」と思っているものを、お客様自身に見てもらうこと。

そのために、Web上に「商品を見るだけではない時間」をつくる。

それが、商品を3Dにする意味の一つです。

写真では、作り手が「この写真を見てください」と見せるものを決めます。

3Dでは、お客様が自分で商品を動かしながら、「ここを見たい」「もう少し近くで見たい」と決めることができます。

特に、デザインそのものが商品の優位性になっている商品ほど、この違いが商品価値の伝わり方に影響します。

そして、商品を「見る」だけではなく、「自分で選んでみる」「組み合わせてみる」ことまでできるようになると、Web上の商品体験はさらに変わっていきます。

次の記事では、3Dで商品を見せるだけでなく、「見るだけの商品」を「選べる・試せる商品」に変えることで、何ができるようになるのかを紹介します。

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